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2008年2月 2日 (土)

『甲子園への遺言-伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯-』

現在NHKで土曜の夜9時に放映されているドラマ「フルスイング」、
これの元となった本、
甲子園への遺言-伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯-』を読みました。
素晴らしい本だった!

高畠導宏氏は、野村克也が南海ホークスの選手兼任監督をしていた時に、選手及び打撃コーチをしていた生粋の野球人。巨人でいえばV9時代。巨人ファンのうちの母がTVを見ながら喜んでいた時代であります。
この本は、その高畠氏の「野球大好き」な子供時代のエピソードから、高校大学と当時は恐ろしい軍隊のような野球部の生活を過ごした時の事、そこから社会人を経て南海ホークスにドラフトで入団し、1年目でいきなり肩を怪我して間もなく現役を退き、翌年打撃コーチとして名を馳せ30年、その後59歳で一転、教員免許を取って高校教師に転職、60歳に癌で亡くなるという、言葉につくし難い凄い生涯を書いたものです。

この本が語っているのは、高畠氏の人を観察するコーチングの素晴らしさと、スコアラーとしてのベンチの軍師的役割、好奇心と分析に対する能力と、なにより人を褒め、若い選手らの成長を助ける事への生甲斐、野球の奥の深さ、それに尽きました。
彼の打撃コーチとしての理論は、「その選手の身体にあったスイングを身に付けさせる」「とにかく長所を伸ばす」「いじらず、選手自らに発見させる」という事。
おおお、どっかで聞いた事がありますよ。落合博満があの著書「コーチング」でも同じような事を書いてました!ちなみに、落合博満がロッテの選手だった時、この高畠氏はロッテの打撃コーチをしています。惜しいのが、落合氏本人は、自分の修行時代の事を決して語らず、高畠氏から教えられた事は絶対に口外しないという事。「とにかく研究熱心でのみ込みが早かった」落合にどんなコーチをしていたのか、気になりまくりです。

そんな、選手を観察し、相手チームの選手のクセもこれでもかというくらい観察し、それによって選手が陥った僅かなスランプの原因もすぐさま発見して助言が出来、それでいて人当たりが素晴らしく良いという高畠氏。コーチングの探求で行き着いた先が心理学であり、そこから生徒の心を導くという人生を見出し、60歳になる前に「高校教師になって、野球の原点である高校野球の指導をしたい」と思ったのは、素晴らしい道だと思いました。プロ野球打撃コーチを極めて、愛する野球に尽くし、行き着いた先が野球原点である高校球児を導く人生だなんて、こんな素晴らしい人生は無い、と思いました。

ところが、高畠氏は、高校教師となった2年目の途中、
念願の野球部監督につく数ヶ月前に、癌で亡くなってしまいます。
この本を一冊読むと、この事実が大変なショックに感じます。
泣くわ、ドラマ見たら、絶対泣くわ。。。

ドラマでは、教師生活の1年3ヶ月と癌で亡くなるまでの事を描くようです。
主演の高橋克実氏は、薄い髪の毛で選ばれたという話ですが(笑)、あの人当たりの良い笑顔は、そんな高畠氏を演じる顔としてきっと合ってるのだろうな、と思いました。

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コメント

「甲子園への遺言」読まれたんですね!
私もドラマを見て最近また読み直してみましたがよかったです。
本当落合さんの高畠評は聞いてみたい。
残念なのは高畠さんが筑紫台高校の監督になれずに亡くなってしまった事…
どんなチームを作るのか見てみたかったですね…
どうしてこんな素晴らしい人が早く亡くなり、ナ○ツネのような奴が長生きしているんだろう…(気分を害されたらすいません…)

投稿: tamo3jo | 2008年2月 3日 (日) 12時20分

>tamo3joさん
読んでとても良かったです。
こんな人がつい最近までコーチとして居たなんて、知りませんでした。
1年目のキャンプのスライディングで肩を壊して選手生命をほぼ絶たれ、
高校野球の監督になる寸前で今度は命を・・・そんなのあり?って感じです…
ドラマの“高林先生”は「私は野球を教えるつもりでここに来た訳ではありません」と言ってて「え?」と思いましたが、
実際の高畠氏はどうだったんでしょう??うーむ。
(教師+監督もする気満々で免許を取ったのかと・・・)
N恒氏は、憎まれっ子世になんちゃらという事でしょうか(笑)

投稿: エセ@管理人 | 2008年2月 3日 (日) 19時53分

それなんですが、高畠さんは2年の期間が終われば監督する気満々で、実際にスカウトした選手たちもいたそうです。
それまでの繋ぎの監督も高畠さんが連れてきた人なので、阿部監督のような事はなかったんでしょう。
ドラマはあくまで原作を元にしたフィクションの作品とエンディングでテロップに出ております。
桜台高校のユニフォームが智弁系の高校みたいでしたね。

投稿: tamo3jo | 2008年2月 3日 (日) 20時42分

>tamo3joさん
やっぱりそうなんですか~
ですよねぇ、本を読んだら、完全にそう書いてあった気がしましたもの(笑)
ドラマの公式サイトを見ましたが、確かに多少内容を変えてるんですね。
私はやっぱり、やる気満々の高畠さんの方が好きです(笑)
ユニフォーム、智弁系に見えましたか?
そして高畠氏がデザインした中央大のユニは、広島カープそのものでした!

投稿: エセ@管理人 | 2008年2月 3日 (日) 21時24分

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